炉が開けて、椿のそろう季節になりました。
椿はいろいろと種類がございますが、私の好みはなんといっても加茂本阿弥椿。
茶道の流派によって茶花の活方は少々違います。千家流の活方ですと、侘助椿は非常に相性が良いのですが、
遠州流の場合は、つぼみが立派で葉が雄大なものが相性が良いです。
西蔵院には加茂本阿弥椿の大苗が2本あり、1本は今がつぼみのピークです。
茶花で使う際には、つぼみが丸くふくらみきったときは一番の使いどきです。
開花する前に使う理由はいくつかございますが、
一つは、席中にポロッと取れないように。
もう一つは、「満つれば欠くる」満ちてしまえば欠けるのみですから、満つる前が美しいという考えの元です。