即身成仏について簡単にお話いたしますと、どんな者でも修行をすることで悟りを開いて仏になることができるという教えです。
先日、テレビ東京の番組において即身仏であるミイラについて特集しておりました。
寺院の住職や修行者がある一定の修行をした後に、生きたまま土中に入りミイラ化したのが即身仏だそうです。
日本では山形県の寺院に数多くミイラ(即身仏)が祀られているようで、全国に三十数点あるようです。西蔵院と同じ真言宗が多いのも興味深い点です。
新しいもので1900年頃の即身仏もあるようですから驚きです。
特筆すべきは、その即身仏の僧名の多くに「海」という字が使われているということです。
すなわち、彼らは弘法大師 空海に少しでも近づこうとある種、究極の修行に取り組んだのです。
ただ、中には寺院復興のために住職が身をもって即身仏となり、それを祀ることによって寺院を復興・繁栄させたいという願いから、といった実態もあるようです。